「20代でのキャリアチェンジに向けて今すべきこと5選」について書いていきたいと思います。
・毎日同じ仕事の繰り返しだけど、何にチャレンジすれば良いの?
「21世紀に重要視される唯一のスキルは、新しいものを学ぶスキルである。それ以外は全て時間とともにすたれてゆく」(ドラッカー)
変化の激しい時代、キャリアやスキルに悩んでいる人はたくさんいると思います。
これからの時代、大きな会社にいれば将来も安心ということはなく、自分自身でスキルアップして、自分のキャリアを作っていく時代になっていくと思います。
働き始めたばかりの人にはあまり実感がないかも知れませんが、今から将来のキャリアについて考えて、自分自身として何をすべきか準備を始める時でもあると思います。
今回は「20代でのキャリアチェンジに向けて今すべきこと5選」について紹介したいと思います。
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1.将来のキャリアへの不安
様々な環境変化を受けて、大手の有名な企業が業績不振になるなんてことも多くなってきていると思います。
このような時代、どうしても安定した公務員の人気が高くなったりするのはご存知の通りだと思います。
また、大きい企業は安定していて潰れないとか、急激な業績不振にならないのでリストラとかないと思って、就職先を選んでいる人も多いと聞きます。
「就社」と「就職」という言葉の使い分けがありますよね。
以前の日本では、「就職」≒「就社」という意味合いが強かったと思います。
「就社」は「会社に就職する」ということで、仕事の中身というより、大きく安定した企業に就職して、安定した会社員生活を求めたり、漠然と公務員になったりということを指しています。
「就職」は文字通りですが、「職に就く」ことを意味します。
会社の大小や、上場非上場などの基準でなく、どのような仕事を将来にわたって生業にしていくかということを意味します。
いわば経営コンサルタントの仕事は、まさしく「就職」です。
なので、コンサルティングファーム毎の違いはあれど、仕事の内容は大きく変わらないという印象です。
一方で、将来に不安を覚え始めている人たちはどちらかというと「就社」人たちに多いように思います。
一生懸命就活して希望の会社に入ったけど、思っていたような仕事と違って、毎日が同じ作業の繰り返しということで悩んでいる人からも多いです。
また、リストラとかしないだろうと思って「就社」した会社も業績不振でリストラをしている企業も少なくありません。
このように、将来の自分達の仕事がなくならないかという心配から、きちんとしたスキルを身に着けて、会社に左右されずに仕事ができる「就職」を考え始めている人が増えているように思います。
そういった「就職」先の一つとして、コンサルティング業界が注目されているかなと思います。
2.将来自分の仕事がなくなる⁈
先ほど、将来の自分達の仕事がなくならないかという心配があるということに少し触れました。
しかし、実際の自分のやっている仕事が段々と少なくなってきている、もしくは、将来無くなるのではないかということで心配している人は増えてきています。
将来なくなりそうな仕事を順に紹介していきます。
RPAで事務処理作業は無くなる?
RPA(Robotic Process Automation)という言葉も大分認知されてきたように思います。
人が行っているパソコンの操作をRPAのツールで開発したロボットが人に代わって操作するというものです。
例えば、社内の情報システムのデータベースから条件を設定してダウンロードし、EXCELで集計・分析・グラフ化して関係者にメールで送るなんてことは簡単に行えます。
「このEXCELは難しいので、人でないと操作は無理です」と言われることも少なくないですが、操作する手順やルールが決まっていればRPAのツールで自動化することができます。
結果として、RPAを導入している企業では、既に多くの工数を自動化しています。
※RPAについては「RPAシリーズ」の記事を是非読んでみて下さい
AIでコールセンターが無くなる?
以前はAIでどこまで何ができるのかなんて疑問を持たれていたこともありますが、Siriとか見ても分かるように音声だけで色々なことができるようになってきています。
時々宣伝で見かけますがメルセデスベンツの車は、「ハイ!メルセデス」って車に声をかけると、運転以外のかなりの操作を車と会話することで指示することができるようになってきているようです。
コンピューターが人からの指示に対して、自然言語で話した言葉を理解し、理解した内容に対して何をすべきか推論し、機械の操作や音声に変換した会話で対応することができるようになってきています。
そのため、多くの人を抱えるコールセンターの仕事が段々減っていくと言われています。
「何とかPay」で銀行の支店が無くなる?
色々なIT関連企業がどこもかしこも「何とかPay」って電子決済サービスを始めていますよね。
LINE PayとかPayPayとかどのサービスに加入してたか分からなくなるくらいです。
同様に、Suicaをはじめとする交通系の電子マネーも街中で利用できる店舗が広がってきています。
日本人はまだまだ現金を利用する人が多いと言われてはいますが、段々と現金を使う機会が減ってきています。
すると、銀行の支店に行かないとできないことが減っていきます。
銀行に限らず、現物に頼っていた処理が電子化されるようになると、物理的な店舗や人がいる必要性が低くなっていきます。
3.20代で学ぶべきスキル5選
では、将来のキャリアについて考えた時、どんなスキルを身に着けていれば良いでしょうか。
経営コンサルタントに「就職」している視点で、これから身に着けるべきお勧めのスキルについて紹介していきたいと思います。
デジタル技術/ITリテラシーを上げる
最近DXっていう言葉をよく目や耳にすると思います。
Digital Transformationの略で、デジタル技術を活用して、新しい事業を創出したり、現在の社内の業務を徹底的に自動化、効率化するということを意味しています。
DXを支える技術として、AIやIoT、5Gなど様々なIT系の技術が紹介されていると思います。
経営コンサルタントに限らず、社内で新規事業の企画を考えなければならない人も、業務を効率化して経費を削減しなければならい人もデジタル技術やITの基本の知識やスキルをおさえておくことは必須です。
簿記・会計を学ぶ
言うまでもなく、会社の経営の管理は数字で全て管理されています。
その数字の中で最も重要なものがお金です。
会社にとってのお金は、人の身体で言えば血液のようなものです。
体内で血液が不足しても、滞ってもいけないのと同じで、会社のお金も不足したり、滞ってはなりません。
そのお金の流れを見える化し、管理するために必要になるのが簿記・会計の知識です。
しかし、簿記・会計を体系だって勉強している人は意外と少ないです。
是非、将来に向けて簿記・会計の知識を身に着けて下さい。
英語のスキルを上げる
「今は、特に仕事で英語を使うことないし、社会人になってやっと英語の勉強から解放されたから英語の勉強とかしたくない」という人は多いです。
私も、あまり英語の勉強が好きではなかったので、気持ちは本当によくわかります。
しかし、ユニクロや楽天など社内公用語が英語になっている企業もあります。
今後、人材の流動化も激しくなり、言葉の壁をなくすために、公用語が英語になる企業も増えていくのではないでしょうか。
私の周りのコンサルティングファームでも、新卒採用の1~3割位は日本人以外の人が入社されているとのことです。
ただ、英語ができるかできないかで仕事の幅は広がりますので、早いうちに再開するのが良いと思います。
※英語の学び方については以下の記事を参考にしてみて下さい。
プロジェクトマネジメントスキルを身に着ける
どんな仕事をしていく上でも、QCDとリスクの管理は必須ですよね。
QCDは、以下をあらわします。
- Q:Quality(品質)
- C:Cost(コスト)
- D:Delivery(納期)
どの要素も仕事の基本ですよね。
また、どんなことが起こるか分からない時代です。
そのための備えとしてリスク管理も欠かせません。
今は、言われたまま仕事をすれば良いかも知れませんが、今後は自分で仕事をプランして管理するスキルが必要となります。
そこで、重要となるのがプロジェクトマネジメントです。
とある大手の製造業の営業部門では、全営業を社員を対象にプロジェクトマネジメントの研修を3日程度で行っているとのことです。
これは、単にモノを「販売」するのが営業ではなく、お客様の「生業」を「営む」のが営業であるという考え方からとのことです。
まさしく、経営コンサルタントの仕事ですね。
是非、 基本情報技術者試験等でプロジェクトマネジメントの勉強にチャレンジしてみて下さい。
「新しいものを学ぶスキル」を身に着ける
これからの時代は技術の変化や経済の変化において変化するスピードはどんどん速まっていきます。
そして、皆さんの努力次第で皆さんのキャリアもどんどん変化していきます。
その際に重要なのはアウトプットする力です。
しかし、そのために必要なことは「新しいものを学ぶスキル」です。
時代の変化を先取りするのにも、スキルアップするにも、仕事でより良いアウトプットをするにも「新しいものを学ぶスキル」は必要です。
「新しいものを学ぶスキル」にとっての第一歩は、私は読書だと思っています。
単に本を読むだけでなく、本で読んだことを生かし、アクションを起こしアウトプットに結びつけていくことを心がけてください。
読書で得られたことが、結果に繋がっていくと思います。
※読書の仕方については以下の記事を参考にしてみて下さい
4.まとめ
ドラッカーが言っているように、最も重要なことは「すでに起こった未来」を見つけることです。
自分の知らないところで「すでに起こった未来」、つまり「未来への変化の兆し」が起こっています。
その変化の兆しを察知して、自分の新しいチャレンジに生かしていくことは、誰にとっても重要なことです。
そこで、時代の変化を察知するために必要なITや会計をはじめとする基礎的な知識やスキルとともに「新しいものを学ぶスキル」身に着ける機会を見つけてください。
ドラッカーを是非読んでみて下さい。