「事業会社とコンサルファームの文化の違い!転職後に「おや?」と思われないために」について書いていきたいと思います。
・コンサルファームの企業文化とか結構厳しそうだけど、何に気をつければ良いの?
コンサルティングファームから念願の内定をもらったけど、ちょっと不安という方も多いのではないでしょうか?
当然コンサルティングファームにより、仕事の仕方や文化はいろいろ異なりますが、事業会社から転職する人が共通して気を付けておくと良いことを紹介します。
ちょっとした事ではありますが、はじめの印象が大切です。
はじめて会った人に「おや?」と思われないように気を付けもらえればと思います。
今回は「事業会社とコンサルファームの文化の違い!転職後に「おや?」と思われないために」について紹介してきたいと思います。
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1.年下も名前をさん付けで呼ぶ?
今でも結構、「佐藤部長」「鈴木課長」と名前に役職を付けて読んでいる会社も少なくないです。
事業会社から転職して気を付けなければならないのが、名前の「呼び捨て」や「君付け」等名前の呼び方です。
事業会社では新卒入社の人が多いからか、呼び捨てや君付けが多いように思います。
年次や年齢が意識されているからでしょうか。
年次が上の人は男性でも女性でも、年次が下の人を「田中君」とか君付けで呼ぶことが多いですね。
男性の場合だと、年次の下の人を呼び捨てしていることも良く見かけます。
しかし、コンサルティングファームでは基本は「さん付け」です。
ほとんどがキャリア採用ですし、昇格・昇給等において年功序列の要素は一切ありません。
そのため、「君付け」「さん付け」「呼び捨て」を使い分ける基準はありません。
プロジェクトが一緒になり親しくなれば、年齢とかも分かりますが、基本誰がいくつとか、何年入社とかも気にしていません。
あまり深く考えずに、全て「さん付け」で間違いないです。
2.自分の上司は誰?
こちらもそれぞれのファームの制度によりますが、若手のコンサルタントの場合は、明確な所属チームがあるというより「若手コンサル組織」のような形の場合が多いです。
よく「リソースプール」と呼んでいます。
そのため、勤怠を管理するような人事部門の管理者はいますが、毎日仕事を指示するような管理者はいません。
基本はプロジェクトベースです。
プロジェクトの責任者(役員やパートナークラス)やプロジェクトマネージャーが上司になります。
ですので、プロジェクトによっては、前職では顎で使っていたような年下の人達が上司になることも少なくありません。
皆さん転職の面接では「年下が上司になっても気にしません」と返事するようですが、実際に入社してからはパフォーマンスの違いなども含めてちょっとショックのようです。
3.オフィスには出勤しない?
多くのコンサルティングファームでのオフィスの形態はフリーアドレスです。
また、クライアントのオフィスでの仕事も多いことから、「事業場外みなし労働時間制」をとっている会社も多いです。
そのため、仕事があろうがなかろうが毎朝9時にオフィスに出勤するとか、ましてやタイムレコーダーを打刻するとかいうことはまずありません。
コンサルティングファームやプロジェクトによっても異なるかもしれませんが、オフィスはミーティング等を行うことが中心で、基本的な作業はオフィスでも家でもどこでも構いません。
ただし、カフェ等で仕事する時は、セキュリティには気を付けなければなりません。
なので、オフィスに毎朝9時に出勤したからといって誰も評価してくれません。
4.PCはいつも持っている?
事業会社だと、そもそもオフィスからPCを持ち出すのにとても手続きが大変だと聞いています。
事業会社では、基本はオフィスに出社して作業をし、その日の仕事が終わったらPCをしまってオフィスを出ます。
しかし、コンサルティングファームでは、大抵はPCをいつも携行しています。
最近はPCも軽くなってきましたが、結構重たいので私もPCを持ち歩き始めたころは慣れるのが大変でした。
ファームによっては、キャビネとかもない会社もあるので、帰る時に「PCはどこに片付ければ良いでしょうか?」と質問はしないのが安全だと思います。
5.お昼休憩はしないの?
事業会社では大抵、部門の仲の良い人達で数人でランチに行くことが多いように聞いています。
そもそも、きちんと今週の休憩時間は11:45~12:30とか時間を決めて休憩をとるようですね。
また、多くの会社では社員食堂もあり、社員食堂の人数制限からお昼の休憩時間がシフト制になっていたりするようです。
コンサルティングファームでは、オフィスにいても誰も12時だから休憩しようという人はいません。
プロジェクトチームでの作業状況や自分の作業状況に合わせて、昼食時に休みをとっています。
早めにとる時もあれば、遅めの時もあります。それこそ食べられない時もあります。
入社してもお昼に「ランチ行きましょう!」と誰も声をかけてくれないかもしれませんが、心配しなくて大丈夫です。
6.仕事終わりそうかなとか気にかけてくれないの?
チームで役割分担をしたら基本はミーティング後は解散です。
それぞれに分かれて、自分の役割の作業に集中し、決められた時間までにアウトプットを完成させます。
なので、
- 「さっきの役割分担の作業内容は分かった?」
- 「仕事間に合いそう?手伝おうか?」
等ということを期待してはいけません。
分からないことは恥ずかしくても、ミーティングできちんと確認しましょう。
「誰かが後で教えてくれるかな?」なんてことを期待しない方が良いです。
また、作業が間に合わなそうな場合は、きちんと自ら申告して調整しましょう。
自分はPowerPointもEXCELもそこそこ使っていたから大丈夫等と思わないでください。
資料の構成、メッセージの書き方、そもそもPowerPointやEXCELの操作スピードの違い等を認識しておくことは重要です。
※転職後に力を入れるべきことについての記事も是非読んでみて下さい
7.まとめ
新卒で事業会社に入社されると、どうしてもその会社での仕事の仕方や文化が働き方の基本となります。
これは決して悪いことではありません。
しかし、キャリア採用の人も多く、人の流動性が高いコンサルティングファームでの働き方は事業会社の働き方とは異なるところは多いです。
コンサルティングファームだと尖った人が多いのかなと心配する必要はありません。
ただ、入社してからの一つ一つの出会いは大切です。
前職での常識や文化を一旦リセットできていないと、はじめて会った人に「おや?」と思われてしまうかもしれません。
新卒で事業会社に入社され、数年してコンサルティング会社に転職しようとする人は今回の記事を是非参考にして下さい。