「はじめてのプロジェクトでの新人コンサルの心得を徹底解説!」について書いていきたいと思います。
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新卒でコンサルティングファームに入社された人も、事業会社等から転職された方も、初めてコンサルティングのプロジェクトに参加される時は緊張すると思います。
本物のコンサルタントと一緒のチームで働くことになります。
どんな尖った人が来るのか等、心配は尽きないと思います。
初めてのプロジェクトでも重要なのは、面接同様第一印象です。
見た目も重要ですが、コンサルティングファームで仕事をしてきたコンサルタントが、この人となら一緒に仕事をしていけると思ってもらうことが重要です。
そのために心掛けるべきことは何でしょうか。
今回は「はじめてのプロジェクトでの新人コンサルの心得を徹底解説!」について紹介してきたいと思います。
コンテンツ
1.YesかNoか?結論はどっち?
日本人の文化なのか、教育制度の結果なのか分かりません。
日本人は始めから自分の結論を主張することはとても苦手ですね。
正直、私自身もまだまだ馴染めていないです。
よく、「結局、できるの?できないの?」なんて問い詰められます。
日本人はどうしても、
- 起こったことを時系列に話していく
- 事実を話していき、最後に結論を話す
という思考が強いように思います。
子供の頃から、「起承転結」と教わってきたからかもしれません。
ただ、このように起こったことを等順番に話していくと、結局何を言いたかったかも自分でも分からなくなります。
時々「はじめに、今聞いた質問に対してYesかNoか答えてから、話してください」というコンサルタントもいたりします。
慣れないと「いきなりいじめ?」とか思われる人いるようです。
決していじめているわけではありません。
これはコンサルタントとしての思考のロジックや優先順位のフォーマットが違うことに起因しています。
2.まず初めに結論から話そう
始めにYes、Noを答えると、いきなり違うとか言われそうで怖いですよね。
ただ、自分自身も経験を積んで分かってきたことは、人の話等を聞いていると、「果たしてこの人は、いろいろ話しているのだけで、何について話したいのかな」と思ってくるようになりました。
自分の考えることを結論として、「Yes」「No」や、「できる」「できない」等ときちんと初めに主張することが重要と考えられるようになってきました。
場合によっては、「この課題に対する検討ポイントは3つです」と言い切っても良いと思います。
例え、話し始めた時は一つしか答えが無くてもです。
先輩のコンサルタントのアドバイスから、次のような基本パータンを自分の頭の中に置いておくことが重要で、このフォーマットに従って一旦考えを整理した上で、自分の考えを話すよう努力してみました。
- Conclusion:結論を先に述べる
- Action:どう行動するかの意思を示す
- Logic:結論に至った論理(理由)を説明する
- Facts:Logicを裏付ける事実を述べる
簡単に言えば、「こう結論する、そのために何をする、なぜそう考えたのか、その裏付けは」という話すシナリオのフォーマットを常に意識することが重要です。
3.日々が仮説・検証の訓練
この「Conclusion」「Action」「Logic」「Facts」は、仮説検証の考え方と同じです。
まず、仮説を設定し、その仮説を事実や論理で検証します。
その結果、誤っていれば見直しますし、誤っていなければより仮説を深堀していきます。
先に述べたように、日本人の気質や思考パターンは、機能的に事実等を積み上げていくことになれています。
仮説として、自分のポジションを出すことは苦手です。
しかし、どのようなコンサルティングファームに行ったとしても、まず、自分のポジションを仮説として話せることが重要です。
4.会議もゴール設定が重要
これから社内会議を中心に新人コンサルタントも会議をファシリテートをする機会が増えていきます。
OJTの一環です。
日本の多くの会社では、今回の会議ではゴールとして何をどこまで決めると明確に共有して、その為に議論すべき「アジェンダ」を共有してから会議を始めている会社は多くありません。
「XX定例会議」「YY販売会議」とか設定されて会議は開催されていますが、そのほとんどは事実の共有がほとんどです。
しかし、このような定例的な会議でも、事実を踏まえて今回の会議のゴールとして、何を議論し、何を決定するのかの仮説を欠かすことはできません。
色々な専門家等の意見も踏まえて見直す内容もあると思いますが、まずはゴールとして想定される結論(仮説)を共有して議論することが重要です。
それをマネージできることがコンサルタントには求められています。
5.まとめ
まだまだ自分も駆け出しコンサルですが、以前は聞かれたことにとりあえず思ったことを話してしまうことが多かったと思います。
そういった時に先輩のコンサルタントの人から、「ミーティング、特に、社内のミーティングは「早押しクイズ」ではないから、思ったことから口に出して話さなくても良いよ!」とアドバイスを受けました。
それからは、少し社内も社外も打ち合わせで発言する時に、少し余裕ができるようになりました。
- よく事実を整理する
- ロジックを考える
- 結論として何を言うべきか整理する
といったことを日々のコミュニケーションから取り入れていくことが重要と実感しています。
つまり、先ほど紹介した「Conclusion」「Action」「Logic」「Facts」とは逆に考えていった結論から述べていくのです。
是非、実践でトライしてみて下さい。