「経営コンサルになるために資格は必要か?!」について書いていきたいと思います。
・資格取得の勉強をしたいけど、経営コンサルタントのキャリアプランに役立つ資格はなに?
私は、学生時代にニートのような生活をしていた時期もあり、今思うとなんで勉強したり、留学したりしてなかったかなと反省しています。
その反省から、今は個人的に色々と努力しています。
そこで、今、大学生で経営コンサルタントを目指したい方には、是非大学時代に色々なことを勉強することをお勧めします。
もし、大学入学前の高校生の読者がいたら、高校生の皆さんにも同じことをお勧めします。
時間を有効活用して将来に向けた準備をお勧めします。
また、キャリアチェンジで経営コンサルタントを目指す人も、今は結構仕事の後や週末にプライベートの時間があるのではないかと思います。
そういった時間を今一度見直して、資格取得等の勉強に充てることをお勧めします。
今回は「経営コンサルになるために資格は必要か?!」について紹介してきたいと思います。
※経営コンサルタントを目指す方は、以下の記事も是非参考にしてみて下さい
コンテンツ
1.経営コンサルタントになるのに資格は必要か?
正直、経営コンサルタントになるためには、何か特別な資格は必要ありません。
就職の試験の際にも、書類審査等でも資格だけを重点的に見ているということはあまりないと聞きます。
しかし、資格は持っていると加点要素になるのは事実です。
持っている資格によって、加点の大きさが異なってきます。
今回は、国家資格や公的資格に限定せずに、経営コンサルタントに関連した資格について紹介したいと思います。
2.どんな資格を持っていると有利なのか?
それでは、経営コンサルタントになるためにはどんな資格を持っていると有利なのか、経営コンサルタントのキャリアプランにも役立つ資格は何かについて紹介していきたいと思います。
大学関連
学歴のことをあまり書くと批判されることもありますが、誤った情報を記載しても意味が無いと思うので、記載します。
私は、地方の国立大学出身ですが、最低限その程度の大学を出ていられることが必要です。
私立だと、早慶レベルが有利ですが、MARCH/SMARTレベルはクリアしていることが最低限必要だと思います。
また、学部だと、文系よりは理系が有利と聞きます。
しかし、実際には様々な学部の人がいるので、後は努力次第ともいえるかもしれません。
大学院については、専門的な勉強をされていたのであれば加点の要素にはなりますが、MBAを除けばものすごい加点になるということはないようです。
最近では、大学院の修士のハードルが低くなり、「学歴ロンダリング」といった言葉があるように大学院が有名大学でも出身の大学が一定レベル以下だと基礎的な学力が追い付かないために問題視されている傾向もあるので、大学院を出ているから有利と思わない方が安全だと思います。
同じ大学院でも、MBAを取得されていると有利です。
経営コンサルタントとして必要な知識を取得していると評価されます。
できれば、欧米の大学のMBAを取得していれば大きな加点で、言うまでもなく有名なファームへの就職にも有利です
※履歴者やエントリーシートにどんな資格を書けば良いかは、こちらの記事も参考にしてみて下さい
法律関連
ご存知のように、法律関係の資格には、弁護士をはじめ、司法書士・行政書士等があります。
経営コンサルタントに法律関係の資格は必要ありません。
しかし、弁護士等の資格を持っていれば、幅広いアドバイスを企業に行うことができることは確かです。
当然のことながら、弁護士の資格が無ければ、経営に関することでも法律が関係する内容についてはアドバイスすることは違法になります。
弁護士以外にも、司法書士・行政書士等の資格を取得しているということは、体系的な法律の知識を有していることはもとより、試験に受かるだけで能力や継続して物事に取り組み続ける力、計画的に物事を進める力があるという点で、基礎的な能力面で加点されると思います。
また、社会保険労務士といった資格も、人事関連専門のコンサルタントを目指す方にはお勧めの資格だと思います。
会計関連
公認会計士や税理士等の資格を持っている経営コンサルタントの人はたくさんいます。
特に、公認会計士の資格を持っていれば、加点はとても大きくなると思います。
また、簿記であれば、2級程度の知識は必須なので、独学でも勉強できるので合格を目指しましょう。
この他に目指している人が多いのがUSCPAです。
USCPAは、「米国公認会計士」で、取得したライセンスの州、もしくはMRA(国際相互承認協定)参加国で会計業務にあたることが可能になる資格です。
受験する人も多いようですが、USCPAの全受験生の平均合格率は約50%位とのことです。
合格率から推察できるように、加点幅はあまり大きくないと思った方が良いと思います。
技術士
難易度が非常に高い資格の一つで、機械部門、船舶・海洋部門、電気電子部門、化学部門等の21の専門分野からなります。
各専門領域のコンサルティング業務を行われる方は、個別の専門分野を受験されると思います。
経営コンサルタントであれば、経営工学部門もしくは情報工学部門の取得を目指されることをお勧めします。
中小企業診断士
中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格という紹介されていることが多いですが、周りの経営コンサルタントで保有している人は思ったほど多くないかなと思います。
試験範囲も幅広く、一次試験、二次試験に加え実務補習・実務従事もあり、とても難しい試験の一つです。
体系的な企業経営に関する知識を有していることはもとより、他の難しい資格同様に継続して物事に取り組み続ける力や計画的に物事を進める力があるという点で、基礎的な能力面で加点されると思います。
情報処理技術者試験
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき経済産業省が、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを認定している国家試験です。
10以上の試験区分があり、非常に複雑に見えますが、自分に必要なもの、得意なものから受けていくことも可能です。
経営コンサルタントであれば、基本・応用情報技術者試験やITストラテジスト試験、プロジェクトマネージャ試験、システム監査技術者試験あたりを目指すのが良いと思います。
その他にCISA (Certified Information Systems Auditor)やPMP(Project Management Professional)も検討しても良いと思います。
ただし、PMPは受験の前提となる講習や合格後にも講習の受講が必要となるため、個人で取得される方は費用面を確認することをお勧めします。
語学関連
語学関連はやはりTOEICがメジャーではあります。
履歴書等に書く場合は、830点以上を目安に書かれると良いと思います。
また、実用英語技能検定(英検)他各言語の検定試験がありますのでチャレンジしてみてください。
その他の資格
最近は、メガバンクや大手証券会社、大手生損保からの転職者が多く、金融系や不動産関連の資格を持っている経営コンサルタントの人も増えています。
これらの資格等が書類審査で重要視されることは少ないとは聞きますが、その分野の知識を体系だって持ってるという点では重要なポイントだと思います。
- ファイナンシャル・プランニング技能士
- 銀行業務検定
- 証券外務員
- 生命保険募集人
- 損害保険募集人
- 証券アナリスト
- 宅地建物取引主任者
等
3.まとめ
様々な資格がありますが、海外の大学のMBAや公認会計士等一部の資格を除き、これだけあれば経営コンサルタントに非常に有利という資格はそれほど多くありません。
しかし、相応に難しい資格を持っていると差別化できることは以下のような点で間違いありません。
- 特定の分野に関して体系的な知識を有している
- 試験に合格できる基礎的な能力(考える力、記憶する力等)
- 継続して物事に取り組み続ける力
- 計画的に物事を進める力
継続して勉強し相応の資格試験に合格することは、経営コンサルタント以外の将来のキャリアプランを考える上であなたにとってとても有益なものだと思います。
是非、時間を有効活用して、色々な勉強や資格試験にチャレンジしてみてください。