「コンサルタントとしての時間の創り方」について書きたいと思います。
・どうやって時間を上手く使っているの?
忙しい経営コンサルタントにとって時間は命です。
よく、時間は万人に平等に与えられているものなんてよく言われますよね?
そしてその時間は、1日24時間と決まっています。
この限られた資源である時間をいかに活用するかはとても重要です。
よくインターネット等でも引用されていますが、私の好きな言葉で、「時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、上手く利用した人がこの世の中の成功者なんだ」という言葉があります。
本田技研工業株式会社の創業者の本田宗一郎さんの言葉です。
私は、この言葉を大切にして、いかに時間をうまく使うかを考えて行動するようにしています。
今回は、「コンサルタントとしての時間の創り方」についてご紹介していきたいと思います。
コンテンツ
1.コンサルタントの毎日は忙しい?
「経営コンサルタントの仕事は結構忙しいですよね?」とよく聞かれます。
ネットとかでも、コンサルティングファームはちょっとブラック企業っぽく書かれている記事も少なくないですよね?
実際、働いている時間は長いですが、それを苦にしている人はそれほどいないように思います。
仕事の重要性を考えれば、労働時間よりもそこから生み出される結果にコミットしたいという思いが強いです。
でも、当然長く働くよりは、短い時間で同じ成果を出せることが望ましいです。
自分の場合で考えると、経営コンサルタントの仕事以外にもモデルの仕事があったり、将来の夢に向けた準備もあり、時間はいくらあっても足りないです。
私は、毎日朝活してから、オフィスに行きます。
大抵オフィスには9時か10時くらいに行きます。
クライアントのオフィスに常駐するような時は、クライアントの出勤時間の9時前には出勤します。
出勤後は、大抵、プロジェクトチームでその日の活動について確認をします。
1日の中で、
- クライアント向けの資料の準備
- クライアントとの打ち合わせ
などが何件か入ります。
クライアント向けの打ち合わせの準備も、勝手に個人が思い思いに資料を作成するのではありません。
チームで内容や構成についてディスカッションし、役割分担を行い、作業に着手します。
資料を作成するにも、データを分析したり、社内の過去の事例を探してみたりと、結構しなければならないことは多いです。
資料を作成した後も、役割分担した資料を持ち寄り、全体の構成を確認したり、細かい内容のレビューをしたりと、時間がかかります。
結果、作業が終わるのは気づいてみると、夜の9時や10時になってしまいます。
家に帰るのが、11時、12時ということも時々あります。
しかし、このまま流されるままに仕事をしていると、自分自身でやりたいことが何もできなくなってしまいます。
そこで、いかに時間をうまく使うか、いかに時間を創り出すかということを結構考えるようになりました。
朝活を始める前は、毎日朝の時間を無駄にしていましたが、朝活を始めるようになって、大袈裟かもしれないですが、できることが2倍になったように思います。
2.ルーティン化する
私が取り組み始めたことについて、少し紹介したいと思います。
朝オフィスに行く前に、オフィスの近くのカフェで仕事をします。
開始時間は7時30分からと決めています。
7時30分からオフィスに行くまでの2時間30分くらいが自分で使える時間になりました。
忙しいときは、クライアントの仕事に使うこともありますが、できるだけ自分自身のための時間として使います。
ここで工夫したことが、ルーティン化することです。
ルーティン化することで前日の夜に
- 仕事が遅かったから
- ちょっと飲み会があったから
などの理由でさぼってしまうことを防げます。
一度さぼるとさぼり癖がついてしまいます。
そこで、毎日7時30分開始と決めています。
また、「家でやってもいいのでは?」と思われるかもしれませんが、カフェを利用しているのは、家にいるとどうしてもだらだらしがちだからです。
そのため、毎朝決まった時間に家を出て、7時30分からカフェで仕事をすることをルーティンとしています。
これは、土曜や日曜も変えずにルーティン化して、継続するようにしています。
週末は、朝早くからモデルの仕事が入ったりもするので、なかなか完全にルーティンとしてできない場合もあるのですが、何とか時間を取れるよう頑張っています。
毎日2時間だとしても、1年で、
- 2H×365日=約700時間
3.スキマ時間を大切にする
自分が大切にしようとしている時間にスキマ時間があります。
チリツモではありますが、スキマ時間を活用すると、結構馬鹿にできない量の時間を創り出すことができます。
このようなスキマ時間を活用することで、1日1時間くらいは時間が創れるかなと思います。
平日だけで計算すると、1年間はほぼ52週なので、
- 5H×52週=約260時間
もの時間を創れます。
朝活と合わせると、年間約1,000時間になります。これ本当に貴重です。
では、スキマ時間について順に紹介したいと思います。
通勤の時間
通勤の時間は、それほど長くありません。
この時間は、
- 電子版の新聞を読む
- 英語の勉強をする
などの時間に使っています。
朝活をする前は、満員電車でスマホすら触れないような時もありましたが、朝活をするようになって、朝早い電車で通勤するようになると、短いながらも通勤時間を有効に活用できるようになりました。
お昼の時間
大抵皆さんお昼にはお昼休みをとって、お昼ご飯を食べに行ったりしますよね?
会社によって少しずつ違うかもしれないですが、大体45分から1時間のお休みができます。
私は、その時間を有効活用しています。
色々付き合いもありますが、なるべく一人で簡単に昼食を済ませて、自分の時間として活用するようにします。
お昼の空いた時間は、
- 本を読んだりインプットする
- ツイッターで色々な人との交流を広げる
などの時間に使っています。
まとまった時間はなかなか取れないので、このブログを書くような仕事は難しいですが、短い時間でできることに活用しています。
移動の時間
クライアントのオフィスに移動したり、外出する場合も時間を有効活用しています。
経営コンサルタントの人は、結構タクシーで移動する人が多いのですが、私は電車を好んで使っています。
なぜかというと、電車に比べてクルマは結構揺れるので、本や資料を読むのにもあまり集中できないし、パソコンでの作業にも向きません。
揺れの他に、晴れている日だと日の光の入り方が角を曲がるたびに変わるので、パソコンでの仕事などもしにくいんですよね。
寝る前の時間
朝活に向けて、なるべく夜は決まった時間に寝るようにしています。
遅くても1時30分くらいまでには寝るようにしています。
お風呂に入ったり、歯を磨いたりと時間がとられますが、その一つ一つの作業の間の時間をツイッター等の時間に使っています。
あまり集中して長い時間作業をしすぎると、寝つきが悪くなるので要注意です。
4.他の人の頭を借りる
工夫はしているものの、やはり時間には限りがあります。
色々なことを考えチャレンジしているのですが、なかなかすべてを自分で調べることって、限られた時間の中では難しいですよね?
そこで、他人の頭を借りることがとても重要になります。
経営コンサルティングの仕事であれば、
- 「以前こんな事例あったよね?」
- 「この業界に詳しい人って誰だか知ってる?」
など、社内のネットワークを活用して知りたい情報を聞くことが多くあります。
経営コンサルティングの現場で必要となる知識は、ネットや書籍等だけでは補えないので、社内のネットワークや知的資産の活用はとても重要です。
皆さん、知っていれば情報共有などしてくれるし、知らなくても別の人を紹介してくれたり、好意的です。
ただ、重要なことは、「Give & Take」です。
自分自身も、聞かれた時に気持ちよく最大限協力することが重要です。
また、経営コンサルティングの仕事以外だと、タイムチケット等を使います。
色々な専門家の人の時間を買って、新しいビジネスや投資等の情報を仕入れたりします。
自分の限られた時間で世の中のあらゆることを調べたり、考えたりすることは不可能ですよね。
そこで、他の人の頭というか経験を借りるのです。
ここで重要なことは、いくら有益だからといって、猿真似は絶対にしないということです。
他の人の経験と割り切り、それをもとに、自分で調べて、自分で考えて行動することが重要です。
5.まとめ
ご紹介したように、私の場合、朝活とスキマ時間の活用で、年間1,000時間を創ることができています。
普通に会社勤めしていると、1日8時間働くとして、1週間5日で40時間、1年間52週で2,080時間働くことになります。
つまり、朝活とスキマ時間で創ることができた時間は、1年間の総労働時間の実に半分になります。
そう考えると、この1,000時間って実に大きなものですよね。
少しづつでも良いと思います。是非、皆さんもできそうなことからトライしてみてください。
最近は、時間の管理等に関する本も色々出版されていますが、新しい視点で普段の生活を見直すことができるようになるという点で以下の本をお勧めします。
新田次郎さんの「小説に書けなかった自伝」も時間の活用という点で興味深いので読んでみてください。