「経営コンサルになるための必読書厳選7選!【面接対策編】」について書いていきたいと思います。
・面接の前に読んだおいた方が良い参考書とかあるのな?
よくコンサル業界への転職志望の友人から「コンサルファームの面接って何聞かれるかすごく心配なんだけど」って相談されます。
ただ、コンサルティングファームだからと言って、特別な面接があるわけではありません。
ただし、よく言われるようにフェルミ推定・ケース問題は避けて通れないので対策は必要です。
また、コンサルティング業界に転職するのに、イメージだけが先行して、具体的な仕事の内容等を理解していない人も多く、転職理由とかを具体的に突き詰めていかれて答えられない人も多いと聞きます。
そのため、面接対策はきちんと取った方が良いと思います。
今回は「経営コンサルになるための必読書厳選7選!【面接対策編】」について紹介してきたいと思います。
※コンサルティングファームの面接でよく聞かれる質問については以下の記事を参考にして下さい
コンテンツ
1.面接対策-フェルミ推定・ケース問題について知る
一般の事業会社の面接で、フェルミ推定とケース問題が出されることは非常に稀だと思います。
コンサルティングファームでも出すファームと出さないファームがあります。
また、担当される面接官によっても異なるようです。
コンサルティングファームの面接対策として読んでおいておいた方が良い本をご紹介します。
※フェルミ推計やケース問題についてはこちらの記事も是非読んでみて下さい
過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題
大きくフェルミ推定系問題とビジネスケース系問題の2つのパートから構成されています。
「シカゴにピアノ調律師は何人くらいいますか?」
「羽田空港の利用者数を増やすにはどうすればいいでしょうか?」
といったフェルミ問題やケース問題の特徴的な問題を10問ずつ合計20問が収録されています。
問題と合わせて問題の解き方や考え方も細かく記述されているので、大変勉強になる本です。
大石 哲之 (著)
東洋経済新報
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート―「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!
本のタイトル通り、現役東大生が1000問のフェルミ推定問題から、6つのパターンを整理し、その解き方のステップについて解説しています。
また、実際にコア問題15問を通して、実践的な力をつけることができる本です。
フェルミ推定は、決して面接だけに必要なものではありません。
実際にコンサルタントして働き始めても、必要なスキルです。
クライアント先に訪問して、まだ具体的な議論していない段階で「この事業の成長やROIはどうですかね?」とか聞かれたりします。
色々な問題を解いて、自分なりの回答方法を身に着けてください。
東大ケーススタディ研究会 (著)
東洋経済新報社
東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート 50の厳選フレームワークで、どんな難問もスッキリ「地図化」
先ほどのシリーズもので、ビジネスケースの問題を紹介している本です。
先のフェルミ推定ノートと同様に、はじめにケース問題を3ジャンルに整理し、その解き方を解説するとともに、具体的な問題を9のProjectとして紹介しています。
勉強になる本ではありますが、ケース問題は答えが正解か否かを問うものではありません。
与えられた前提や制約、知りうる情報を整理して論理的に回答を出すことが重要です。
この本で典型的な解き方や考え方を勉強しつつも、自分自身でどう考えるのかの練習が必要です。
答えを丸暗記しても意味が無いので注意してください。
東大ケーススタディ研究会
東洋経済新報社
新人コンサルタントが最初に学ぶ 厳選フレームワーク20
ケース問題を考える際には、フレームワークを知っていると問題の構造を整理したりする際や、解決策を導く際にとても役に立ちます。
フレームワークに関する本もたくさん出ていて、何から読めば良いか迷いますよね。
「新人コンサルタントが最初に学ぶ 厳選フレームワーク20 」は、基本的な20のフレームワークの解説とそれぞれのフレームワークの使い方について非常に平易に書かれています。
「新人コンサルタントが最初に学ぶ」とありますが、「これからコンサルタントを目指す」という方に向いている本だと思います。
株式会社フィールドマネージメント (著)、並木 裕太 (監修)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
2.コンサルティングファームの仕事について知る
面接官のコンサルタントの人から面接の後に「今面接した人だけど具体的にコンサルタントとしてどんな仕事がしたいとかイメージが持っていないけど、本気でコンサルになりたいのかな?」なんて言う話を時々聞きます。
単に、イメージだけでなく、具体的な仕事の仕方や業界のことを勉強しておくこともお勧めします。
※コンサルティングファームの仕事については、以下の記事も参考にして下さい
1秒でわかる! コンサルティング業界ハンドブック
個人的にはタイトルにある「1秒でわかる!」という根拠がないことが書いていある本はあまり手に取らないのですが、知人から勧められ読んだ本です。
さすがに1秒では分かりませんが、米国でのコンサルティング業界の誕生から発展に始まり、日本でのコンサルティング業界の歴史や動向等を一通り簡単に把握することができるので、コンサルティング業界について初めて勉強するにはお勧めの本です。
山本 真司 (著)、安藤 佳則 (著)
東洋経済新報社
コンサル一年目が学ぶこと
「過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題」を書かれた大石さんが書かれている本です。
「コンサル流話す技術」「コンサル流思考術」「コンサル流デスクワーク術」「プロフェッショナル・ビジネスマインド」といった大きな項目について、実践的にコンサル一年目として何をすべきかが書いてあります。
特に、事業会社からキャリアチェンジされる方は、新卒で入社された会社の文化や仕事をする上での暗黙のルールに知らず知らずに縛られていることも多いので、面接にあたっても、どのような働き方やマインドを意識すべきかを学んでおくために参考になる本だと思います。
大石 哲之 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン
マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック
別の記事で、同じ著者が書かれた「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」を紹介しましたがその続編になります。
「マッキンゼー式 世界最強の仕事術」では、コンサルティングファームでの仕事の流れを具体的なシーンをもとに紹介していました。
こちらの「マッキンゼー式世界最強の問題解決テクニック」では、どのようにコンサルティングの仕事を進めるのかがより具体的に記載されています。
コンサルティング活動の基本を非常に丁寧に説明されており、とても勉強になるので是非読んで下さい。
「問題解決テクニック」というタイトルから小手先のテクニックの紹介のような本かなと想起されてしまい、タイトルがちょっと残念です。
イーサン・M. ラジエル (著)、嶋本 恵美 (翻訳)、上浦 倫人 (翻訳)
英治出版
3.まとめ
では、今回紹介したような本を読んでどの程度勉強すれば良いのでしょうか。
正直、答えはありません。
ただ、面接に先立っては、先に紹介したようにこれまでの会社の文化や仕事の暗黙のルールから離れるためには少しまとまった勉強時間を確保することをお勧めします。
例えば、平日1日最低1時間、休日に最低3時間程度の時間であれば確保できるのではないでしょうか。
これらの時間を確保して最低月50時間程度はインプットの時間に使うことをお勧めします。
また、インプットしただけではダメです。
必ず面接の前に想定質問を考えて、自分なりの答えを準備するようにしましょう。
想定問答とか結構安易に考えている人が多いですが、こういうことの積み重ねの一つ一つが転職の成功に向けて重要です。