「業界別!経営コンサルへの転職で向く職種・向かない職種を大公開!」について書いていきたいと思います。
・経営コンサルの転職に有利な職種とかあるの?
最近ではコンサルタント経験者ではなく、事業会社からキャリアチェンジでコンサルティングファームに転職される人がとても増えています。
背景には、仕事に対する考え方が、大企業に勤務する「就社」からよりキャリアを重視するようになっているということもあると思います。
また、コンサルティング業界での人手不足もその一因にあるようです。
なので、コンサルティング業界未経験者の人でも、比較的入社がしやすくなっているようです。
特に、若手の方であれば、第2新卒ではないですが、これまで学んだ業界のスキルを活用して、一からコンサルタントとして教育することも可能だからです。
年収もそれなりに高くなるようです。
しかし、業界や職種により向き不向きがあると思います。
知人のコンサルタントからも情報収集し、事業会社から転職されてコンサルティングの現場で活躍されている方の情報を踏まえて紹介したいと思います。
※ただし、コンサルティングファームが重視するのは個人のスキルということをお忘れなく。
今回は「業界別!経営コンサルへの転職で向く職種・向かない職種を大公開」について紹介してきたいと思います。
※現在、転職で悩まれこの記事を読まれている方は、以下の記事も是非読んでみて下さい
コンテンツ
1.金融関連
金融関連には、銀行、証券、生保、損保等が挙げられます。
中でも最近増えているのが銀行、特にメガバンクからの転職者が増えています。
背景には、現金や書類等の現物が各種手続きから無くなり、電子化をどんどん進めている背景から、将来の自分の仕事に不安を持っている人が多いようです。
そのため、早いうちにスキルチェンジをしていこうということでコンサルタントを目指している人が増えているようです。
向いている職種
銀行に限らず、本店や本部の経営企画部門や営業企画部門等の企画系の部門に在籍していた方の転職が増えていると思います。
財務をはじめ企業分析のスキルを保有されており、キャリアチェンジ後も比較的早くから活躍されている方が多いように思います。
向いていない職種
支店での窓口や営業を担当されている方は、転職の際に苦労されているようです。
また、転職後もコンサルティングの仕事の仕方に馴染むのに時間がかかっているように思います。
決められたルールに従って仕事をするという意識や行動を変えるのに苦労されているように感じられます。
2.小売り関連
小売り関連だと、伝統的な百貨店や大手スーパーよりもコンビエンスストアからの転職者が多く、活躍されている人も多いように思います。
向いている職種
やはり本部で経営企画や店舗開発等の企画業務を担当している人の転職も多く、転職後に活躍されている人も多いようです。
また、地域のスーパーバイザーの方も、担当する店舗の管理や指導他経営に関するアドバイスをすることから活躍されている方が多いです。
向いていない職種
例えば、バイヤーの方や本部での管理業務をしている人は苦戦しているように思います。
バイヤーの方は仕入れ商品の開拓や新商品の開発など花形のお仕事かと思いますが、仕事柄どうしても外部のパートナーの会社に依存してしまうところも多く、コンサルティングの仕事に馴染むのに時間がかかっているように思われます。
3.製造業関連
会社数も多く、製造しているものも様々なので、なかなか一概に言いにくい業種ではあります。
向いている職種
やはり経営企画や営業企画、マーケティング等を担当されている方は、コンサルティングに向いている職種と言えます。
また、製造業の場合ですが、R&Dや生産関連の企画、物流や購買の専門家等専門のスキルを持っている方もコンサルタントに転身され、活躍されている人が多いと思います。
コンサルンタントの仕事も広く経営コンサルティングという仕事ではなく、サプライチェーンマネジメントという分野で生産管理や物流、購買等のコストマネジメントといった領域があり、そういうコンサルティング領域で専門スキルを活用されて活躍されている方も多いです。
また、多様な人材の管理をされていることから人事担当の方もHR領域のコンサルタントに転身されていると思います。
向いていない職種
会社によっては直販の営業担当者を多く抱えていたり、販売や経営の管理を行っている部署がありますが、仕事の範囲やルールが決まっており、コンサルティングファームの仕事に馴染むのに苦労されているように思います。
また、情報システム部門に多くの人を抱えていますが、ITに関するスキルは非常に貴重なスキルですが、インハウスで社内システムの開発や保守が中心となっているケースが多く、あまりコンサルティングファームには向いていないようです。
4.通信・エネルギー
幅広い会社を一括りとしてしまい申し訳ないのですが、今回はご一緒することをお許しください。
通信も、携帯電話や固定電話網をはじめ、インターネット関連と様々な会社があります。
また、エネルギーも、電力やガス等の大手企業に加えて、新電力等規制緩和により様々な会社が生まれています。
向いている職種
経営企画、新規事業開発、営業企画、マーケティング、人事企画等の職種を担当されている方の転職が多いように思います。
どの業界でも企画関連の仕事の人は、仕事の内容がコンサルティングファームに近いということもありますが、若い時から経営コンサルタントと一緒に仕事をする機会が多いということも理由にあると思います。
コンサルティングのプロジェクトでコンサルタントとワンチームで仕事をすることも多く、経営コンサルタントの仕事に馴染みやすいのかと思います。
向いていない職種
あまり多くない職種の方として、電力であれば発電や送電、ガスであればガスの基地の開発や管理、保安関連の仕事、通信であれば通信の基地やネットワークの管理の仕事でしょうか。
スキルの専門性が高い職種でもあり、あまりコンサルティングの仕事を志望されていないのかなと思われます。
ただ、大前研一さんはマサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得され、日本のメーカーで原子力開発の技術者として勤務されていました。
結構、原子力を専門にされていたコンサルタントの人は多いようです。
5.情報システム業界
情報システムに関する仕事も、多種多様です。
SIerのような大規模システム開発をしている会社やSAPをはじめとするパッケージソフトウェアを導入する会社、ネットワーク関連のシステムを構築する会社等様々です。
会社も独立系もあれば、金融やメーカーのグループ会社もあったりです。
一方で、IT業界としてのGAFAの仕事は情報システムの開発等とはちょっと異なる領域の仕事も多く、ここからは外させていただきます。
向いている職種
SIerですと、システムの構想策定やシステム要件定義等のいわゆる上流工程を担当している方が転職されて活躍されているように思います。
特に、上流だけでなく、システム開発等の実務をきちんと押さえていることが重要です。
また、パッケージでいくと担当している仕事にかかわらず、SAPのスキルや実務経験のある人は引っ張りだこです。
また、IT人材の管理や育成という観点から、人事部門からHR領域のコンサルタントになる方もいらっしゃいます。
非常に現状少ない人材ですが、AIやIoT等を活用したシステムを実務で構築されたような技術者も広く求められています。
向いていない職種
情報システム業界ですと、仕事の幅が限られているからか、経営や営業等の企画部門からの転職が少ないのは他の業界とちょっと異なるかなと思います。
また、特定の言語やデータベース等で高い専門性を持っている技術者の方も少ないように思います。
6.まとめ
今回はコンサル業界以外から転職してコンサルタントとして活躍されている方の情報やお話も踏まえて、向いている職種・向いていない職種ということで紹介しました。
読んでいただいてお気づきかもしれませんが、向き不向きは業界や会社、職種等の違いではなく、働き方の違いに大きく依存していると思います。
また、厳しい就活を乗り越えて、入社された企業ですが、入社されて思っていたような部門へ配属されず、仕事の内容も希望がかなわないという人は少なくありません。
以前は「就社」ということで、大企業や有名企業に「就社」することが就活の目標として重点が置かれていたと思います。
しかし、今の時代はまさしく「就職」が重要です。
どのような会社に行きたいということではなく、将来自分がどのようなキャリアを進んでいきたいのか、どのようなプロフェッショナルになりたいかということを考えることが重要だと思います。
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