「コンサルティングファームへの入り方~中途編~」書きたいと思います。
・選考ステップと評価軸はどうなっているの?
・新卒採用と何が違うの?
キャリア採用は、経験豊かなパートナークラスの採用から第2新卒の採用まで様々あります。
今回は、比較的若い事業会社の社員の方がコンサルティング会社へ転職するケースを中心に「キャリア採用」についてご紹介していきたいと思います。
コンテンツ
1.新卒採用と何が違うの?
採用のステップ自体は多少異なるところもありますが、新卒採用と大きく変わりありません。
※新卒採用については以下の記事を参考にして下さい
新卒採用と異なるのは、エントリーシートのようなものが必要となることは少ないです。
また、グループディスカッションのような面接もありません。
会社に勤めながら転職活動している人がほとんどなので、そのような方を集めてディスカッションするというのはデリカシーに欠けますよね?
最も大きな違いは、ほとんどの方が転職のエージェントを活用しているというところです。
転職にチャレンジするのは不安ですよね?
よって、まずは転職エージェントに相談してみようという人が多いと思います。
しかし、既にコンサルティングファームへの転職の志望が固まっている人は、エージェントを介さず直接コンサルティングファームに応募する方が良いです。
直接のほうが受かりやすいという話を聞いたこともあります。
今は、コンサルティングファームに関する情報も氾濫しているので、自分自身で業界を研究して、志望するコンサルティングファームに応募するのは良いことだと思います。
コンサルティングファームも高額なフィーを転職エージェントに払っているので、コンサルティングファームにとってもウェルカムだと思います。
2.書類審査で注意することは?
作成する書類はエージェントによって異なっていますが、大抵は以下の3点を作成することになります。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 志望動機書(これはないことも多いです)
では、この書類で何を見ているのでしょう。
審査をするコンサルタントの人はいろいろな観点で評価していますが、共通してみているのは次の3点です。
・出身大学・専攻
・職歴
・職務経歴
では、それぞれに具体的にどういった点が重要かを見ていきたいと思います。
出身大学・専攻
コンサルティング会社での経験者については特に問題ないですが、事業会社から20代で転職されるような場合は、見られていることが多いです。
また、最近は大学院卒の人が増えていますが、その場合は出身大学も見ています。
最近、「無名の大学から有名大学の大学院を卒業しているケース」が増えています。
新卒向けの記事でも大学の話をしましたが、有名大学の大学院を出ていても、基礎学力が大学卒に満たないケースが多いためです。
職歴
職歴については、2点を主に確認しています。
Ⅰ.入社からの年数
新卒で、小売業や製造業はじめコンサルティング以外の企業に就職したにも関わらず、入社初年度に応募してくる人も少なくありません。
1年も満たずに違う業界に転職を希望することは、あまり良い印象は持たれません。
- そもそも勉強不足で勘違いして就職してしまったの?
- 大した仕事はしていないけど面白くなさそうだから転職したいの?
- 気に入らなかったらうちもすぐに辞めるの?
このようなことを思われてしまうのはコンサルに限らずだとは思いますが・・・。
また、エージェントを使用された方が入社されると、コンサルティングファームにはエージェントへの支払いが発生します。
エージェント経由で入社された方にすぐに辞めてもらわれては、コンサルティングファームとしてはたまったものではありません。
そのため、大した理由もなく、すぐに転職を考えるような人の審査は厳しくなります。
Ⅱ.ジョブホッパーではないか
ジョブホッパーとは、1~2年くらいで次々と転職を繰り返している人です。
先ほどの例と同じになりますが
- 短期間で辞められてしまうリスク
- コアとなるスキルを身に着けていないリスク
などが理由になります。
職務経歴
各人が取り組まれてきている業務の内容も重要ではありますが、事業会社の若手の社員の場合だと、業務自体の内容で評価が大きく分かれるようなことは少ないです。
「一定期間同じ仕事を継続して担当し、きちんと仕事の基本を押さえているか」ということが重要です。
人によりますが、「報連相」をはじめ、仕事の基本を身に着けていないと思われないようにすることが必要です。
3.いろいろなパターンの筆記試験
会社によっても異なりますが、新卒同様にGABなどのWEBテストを受けることもあります。
キャリア採用の場合は、WEBテストの点数を絶対的な足切りラインに設定しているコンサルティングファームは少ないと思います。
WEBテストの点数が低い場合は、
- 学歴
- 職歴
- WEBテストの結果
の組み合わせで総合的に判断していることが多いと思います。
この他にも英語の試験を別途実施したり、論理的な思考力を問う試験を実施する会社もあったりします。
4.面接で何を見られているの?
面接で見られているポイントは、新卒の面接の際と大きく変わりません。
キャリア採用の面接で、新卒採用の面接より厳しく見ているのは以下3点だと思います。
・社会人としての常識的な振る舞い・言動・礼節ができているか
・チームのメンバーとして一緒に働きたいか
・どれだけコンサルティングの仕事にやる気があるか
社会人として数年他社で勤務しているにも関わらず、社会人としての常識的な振る舞い・言動・礼節ができない人は、「そもそも学習する力や、社会へ適応する力が弱い」と思われてしまいます。
特殊なスキルを持っていたとしても、社会人としては半人前だとすると評価は下がります。
また、「コンサルティングの仕事やファームに興味があるかを示すことができるか」も重要です。
面接の場は、一方的にコンサルティングファームが応募者を判断する場ではなく、応募者もコンサルティングファームを見極める場だと思ってください。
そのためには、面接官が困るくらいの難しい質問を投げかけるくらいの意気込みで準備して面接に臨んでください。
コンサルタント未経験の若手の採用は、比較的新卒の採用ステップには似ています。
しかし、「社会人として何を学び、学んだことをどう生かすことができるか」ということが必ず問われます。
5.まとめ
面接でのポイントでもあげましたが、若手のキャリア採用の場合でも、経営コンサルタントになりたいという熱意を持つことが重要です。
また、たとえ短くても社会人として積んだ経験や学んだことを生かす姿勢を見せることも必要です。
入社後に、「この人となら同じチームで一緒に働きたい」と思ってもらうことが最も重要だと思います。
初めて転職にチャレンジしようとする人は不安なことばかりですよね。
まずは不安に思ってアクションを起こさないでいるよりは、一度転職エージェントに相談してみると良いと思います。
以下のエージェントはコンサルティング業界を得意としているので、初めてコンサルティング業界を志望される方にもお勧めです。