「経営コンサルの必読書厳選9選!【マーケティング編】」について書いていきたいと思います。
マーケティングは、学生の方にも就職されている方にも人気の職種ですよね。
有名な企業で、有名なブランドのマーケティングをしたいという人はとても多いです。
ただ、個人的にはこのマーケティングという言葉は、いろいろな意味を持つのでなかなか理解が難しい言葉かなと思っています。
人によっては、ブランディングを思われたり、宣伝広告やプロモーションを思い浮かべたり、商品開発であったりと様々ですね。
また、最近ですとデジタルマーケティングやソーシャルメディアマーケティング等マーケティングの技法に着目した言葉もよく見かけます。
そこで、マーケティングの基本を勉強し、スキルアップをするためにお勧めする本を中心に紹介したいと思います。
今回は「経営コンサルの必読書厳選9選!【マーケティング編】」について紹介してきたいと思います。
コンテンツ
1.マーケティングをの基礎を学びたい方へのお勧め3選
マーケティングについて基礎から学びたい方へお勧めの本を紹介していきます。
私の個人的な経験ですが、初めて勉強する分野の本を読むときは、漫画でやさしく説明してある本で基本用語や考え方を理解することをおすすめします。
マンガでやさしくわかるマーケティング
マーケティングについてあまり触れてこられなかった方はまずはこちらの本を読まれることをお勧めします。
4Pについてなど、マーケティングの基本について、マンガでストーリー立てて説明しています。
多少でも基礎知識がある人には簡単すぎるかもしれません。
安田 貴志 (著)、重松 延寿 (作画)
日本能率協会マネジメントセンター
コミック版 100円のコーラを1000円で売る方法
お客様に喜んでもらえる商品を開発したいということで、商品企画部へ異動した主人公の女性が商品開発で悪戦苦闘するストーリーを通じて、マーケティングの基本的な理論や考え方を紹介していく本です。
3冊構成ですが、分かりやすい本なので、一通り読まれると良いと思います。
永井 孝尚 (著)、阿部 花次郎 (著)
KADOKAWA/中経出版
マンガでやさしくわかるコトラー
新製品開発を担当することになった主人公の若い女性が独学でマーケティングを勉強し始め、謎の老人からマーケティングについて教えてもらうというストーリーのマンガで構成されている本です。
主人公の女性が悪戦苦闘する中で、コトラー先生のマーケティングの基本を勉強していきます。
安部 徹也 (著)、松尾 陽子 (その他)、ミイダ チエ (その他)
日本能率協会マネジメントセンター
2.マーケティングの基本を知りたい方へのお勧め2選
少しでも会社の仕事でマーケティング関連の仕事もされ、マーケティングに関する知識が多少でもある人にお勧めの本を紹介します。
マンガを読んだ人も、次のステップで手に取ってみることをお勧めします。
マネジメント・テキスト マーケティング入門
日本経済新聞出版が出しているマネジメントテキストというとかなり固いイメージを持たれるかもしれませんが、非常に読みやすい本だと思います。
日本人が日本企業の豊富な事例で実践的に解説しているところが読みやすい理由だと思います。
入門書ではありますが、マーケティングの理論と豊富な日本企業の事例から実践的な知識も得ることができる本です。
小川 孔輔 (著)
日本経済新聞出版
コトラーのマーケティング・コンセプト
後ほど紹介するコトラー先生のマーケティングマネジメントは1,000ページの大作ですが、その前にもう少し簡単にコトラー先生のマーケティングの基礎を勉強したいという方にお勧めの本です。
マーケティングで最も重要な80のテーマを選んで、それぞれをコンパクトに解説しているので、手軽に興味深いテーマから読んでいける本です。
フィリップ・コトラー (著)、恩藏 直人 (監訳)、大川 修二 (訳)
東洋経済新報社
3.マーケティングの実践について知りたい方へのお勧め2選
企業でのマーケティングの実際の活動を通して、より実践的にマーケティングについて学びたい人にお勧めの本を紹介します。
P&Gウェイ―世界最大の消費財メーカーP&Gのブランディングの軌跡
パンパースやパンテーン等誰もが知る消費財の巨大企業P&G、プロクター&ギャンブル社の誕生からグローバルで成功するまでを描いた2世紀に及ぶ物語です。
短命で終わる企業が多い中、2世紀にもわたり世界中で活躍するP&G社のマーケティングについて学ぶことができます。
アイボリーやパンテーン、パンパース等の有名ブランドに関する話も勉強になります。
デーヴィス・ダイアー (著)、フレデリック・ダルゼル (著)、足立 光 (翻訳)、前平 謙二 (翻訳)
東洋経済新報社
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門
著者の森岡さんは、ご存知の人も多いかも知れませんが、元株式会社ユー・エス・ジェイ チーフマーケティングオフィサー 執行役員で、もともとは先に紹介したP&Gの本社でも働かれていたマーケティングのプロフェッショナルです。
当初苦戦を強いられていたUSJですが、USJがマーケティング志向の会社に変わり、日本一のテーマパークになった物語をベースに、マーケティングの実際についても学ぶことができる本です。
身近なUSJという存在を通して、マーケティングについていろいろ学ぶことができる1冊です。
森岡 毅 (著)
KADOKAWA/角川書店
多少専門的な内容も多いですが、同じ森岡さんの「確率思考の戦略論 USJでも実証された数学マーケティングの力」も読んでみてください。
森岡 毅 (著)、今西 聖貴 (著)
KADOKAWA/角川書店
4.マーケティングを本格的に勉強したい方へのお勧め2選
本格的に勉強するにあたり一度は手に取ってもらいたい本をご紹介します。
両方ともかなりの大作ですが、是非チャレンジしてみてください。
T.レビット マーケティング論
「ドリルの穴理論」という人もいますが、「ドリルを買いにきた人が欲しいのはドリルではなく『穴』である」という言葉聞いたことありますよね。
マーケティングの大家のレビット先生が説いた言葉です。
もともとは「マーケティング発想法」という本で書かれていましたが、古くて入手が困難なので、「T.レビット マーケティング論」をお勧めします。
セオドア・レビット (著)、有賀裕子 (翻訳)
ダイヤモンド社
また、もう少し手っ取り早く知りたい人は、佐藤さんの「ドリルを売るには穴を売れ」を読んでみて下さい。
小説仕立てで分かりやすい本だと思います。
佐藤 義典 (著、監修)
青春出版社
コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント 第12版
最後に真打登場です。
言うまでもなく、マーケティングの巨人でも父でもあるコトラー先生の1,000ページの大作です。
手にとっても一度には全部読めない大作なので、私は手元に置いて必要なテーマについて辞書のように引いて調べ、正しい知識・理論を少しづつ勉強するような使い方をしております。
フィリップ・コトラー(著)、ケヴィン・ケラー (著)、恩藏 直人 (監修)月谷 真紀 (翻訳)
丸善出版
5.まとめ
マーケティングに関して、色々なタイプの本を紹介しました。
マーケティングについては内容も幅広く、意見も分かれるところなので、私や経営コンサルタントの先輩や知人の意見なども参考しながら選んでみました。
他にも紹介したい良い本はたくさんあるので、色々探してみるのも良いと思います。
マーケティングとも近い領域のCRMの本の記事も是非読んでください。