経営コンサルの必読書厳選9選!【知的生活編】

ななみ
ななみ
こんにちは。
「経営コンサルの必読書厳選9選!【知的生活編】」について書いていきたいと思います。
・今日も何もしないで1日が終わっちゃうけど、どう変えていけば良いかな?
・もっと色々なこと学びたいけど、参考になる本とかないかな?
ということをもう少し詳しく知りたい人は必見です!

振り返ると、学生の頃は「時間を潰すこと」を考えるほど「時間が余っていた」ように思います。

しかし、大学を卒業して社会人になって感じるのは、何しろ毎日時間が無いことです。

普通に働いても、朝の9時から夕方18時まで働きます。

経営コンサルタントの仕事をしていると、18時や19時から打ち合わせとかいう日も少なくありません。

一方で、打ち合わせの合間を縫って、色々なことをインプットしていかないとなりません。

日々のコンサルティングの仕事の際も、読まなければならない資料や本は結構な量になります。

新しいコンサルティングのテーマやこれまで担当していなかった業種のクライアントのプロジェクトにアサインされたりする時は、それこそ1~2週間で一通りのことを頭の中にインプットしなければなりません。

1週間で20冊~30冊くらいの本を読むことも多いです。

また、将来のキャリアに向けては、新しいテーマの勉強をしたり資格取得の勉強をしたりといくら時間があっても足りません。

そんな中「知的生活」に興味を持ったのは、たまたまですが山口周さんが書かれた『武器になる哲学』の中で名著として紹介されていた『知的生活の方法』を手にしたことがきっかけです。

この本に端を発して、いろいろと「知的生活」に関する本を読み始めています。

今回は「経営コンサルの必読書厳選9選!【知的生活編】」について紹介してきたいと思います。

1.知的生活-インプット編-

まずは、インプットに関する本から紹介していきたいと思います。

知識を操る超読書術

大変失礼なことかもしれませんが、最近までメンタリストDaiGoさんの著書は読まず嫌いをしていました。

よくテレビに出ていた頃のイメージが強く、正直読んでためになるのかなと思っていました。

しかし、たまたまタイトルが気になり本屋さんで手に取り、印象が全く変わりました。

この本には、1日10冊~20冊の本を読まれるというメンタリストDaiGoさんの実践的なノウハウが書かれています。

本のタイトルは読書術ですが、読んだ本の理解やそのアウトプットの仕方等とても参考になります。

また、本の中にもご自身がインプットされた様々な本が参考情報として紹介されており、非常に勉強になる1冊です。


メンタリストDaiGo (著)
かんき出版
集中力の本も参考になります。


メンタリストDaiGo (著)
かんき出版

レバレッジ・リーディング

一時期、速読が非常にはやりましたが、先のメンタリストDaiGoさんはじめこの本の著者の本田さんもですが、速読ではなく多読を進める方が多いです。

この本に書いていあるほど簡単ではないようには思いますが、特別な技術が無くても集中して要点をきちんと押さえて読み進めていく癖をつけると段々と身についてくると思います。

本田さんのように1日1冊とか、メンタリストDaiGoさんのように1日20冊とかはさすがに精読は無理ですが、本田さんのノウハウを参考にしてトライしてみるのも良いと思います。

経営コンサルタントの仕事をしていると何しろインプットをいかに効率的にするかということは仕事の生産性に大きく影響するので、とても参考になりました。

また、読書後の情報の整理の重要性や整理の仕方等も、インプットをアウトプットに最大限活用するという点でとても勉強になる1冊です。


本田 直之 (著)
東洋経済新報社

知的生活には、時間の使い方も重要です。こちらも参考になりますので、是非読んでみてください。

本田 直之 (著)
幻冬舎

死ぬほど読めて忘れない高速読書

多分、本体のタイトルを見かけただけでは、この本は手に取っていなかったかもしれません。

表紙に副題として「本を読んでもすぐ忘れる、読むのが遅くて時間がかかる」と書いてあり、「これって自分のことだ」と思って読んでみました。

「脳科学から生まれたすごい読書術」とのことですが、「1冊を30分で3回読む」という高速読書術をかなり詳細に解説してくれています。

読んでみて思ったのは、コンサルティングの仕事をしていて、大量のインプットを短時間に行ってアウトプットを作る時に行っているような読書に似ているなと、共感を覚えました。

また、他の読書法にも通じるのですが、なぜその本を読むのかという目的を本を読む前に予め意識するということは本を理解を深める上でとても重要だと思っています。

その後、上岡さんの高速読書の方法も意識しながらインプットするようにしています。


上岡正明 (著)
アスコム

※情報のインプットには朝活を活用してします。以下の記事も是非読んで下さい

【体験談】コンサルタントが勧める朝活の有用性とノウハウ3選を徹底解説!

2.知的生活-アウトプット編-

次に、アウトプットに関する本を紹介したいと思います。

アウトプットはインプットと表裏一体で、いろいろ学ぶことが多いです。

知的生産の技術

山口周さんが『知的生活の方法』を名著と紹介されていましたが、その10年前の1969年に第1刷が出版されたこの本はその原点と言えると勝手に思っています。

著者の梅棹先生は、京都大学の教授や国立民族学博物館の館長をされた民族学の先生で、『文明の生態史観』が有名な著書です。

この本では、民族学者としてフィールドワークを専門とする梅棹先生が、ノートからカードへということで、カードの活用を紹介したことからB6版の「京大式カード」が生まれました。

これの考え方は『知的生活の方法』の著者の渡部先生にも引き継がれていきます。

今では、スマホやパソコンが浸透し、違う形での知的生産の技術は普及していると思いますが、「京大式カード」の考え方はツールを超えて色々な示唆を得ることができると思っています。

1969年に出版された本ですが、是非読んでください。


梅棹 忠夫 (著)
岩波書店

ご興味を持たれたら『文明の生態史観』も読んでみてください。


梅棹 忠夫 (著)
中央公論新社

「知」のソフトウェア

『「知」のソフトウェア』は1984年に、立花さんが書かれた本です。

読書好きでない人だと最近では知らない人が多いのですが、立花さんは『田中角栄研究~その金脈と人脈』を発表して、当時の田中角栄首相の失脚のきっかけを作ったような生粋のジャーナリストです。

立花さんは、ものすごい量のインプットとアウトプットから「知の巨人」とも呼ばれています。

その立花さんが、情報のインプットからアウトプットまで、ご自身の執筆活動のプロセスの詳細について紹介されている本です。

情報のインプットに始まり、インタビューの仕方や、コンテの書き方、文章表現までそのノウハウを紹介してくれいる本です。

ジャーナリストでなくても、経営コンサルタントをはじめ様々な仕事をされている方にとっても大変参考になる本です。


立花 隆 (著)
講談社

立花さんがこれまで3万冊を読んで100冊を出版された背景を書かれた最近の本です。是非読んでください。


立花 隆 (著)
文藝春秋

考える技術・書く技術

『考える技術・書く技術』というと最近では、バーバラ・ミントさんの本を思い浮かべる人が多いのではないかと思います。

この本は、バーバラ・ミントさんの『考える技術・書く技術』が日本で出版される20年以上前に同じタイトルで出された本です。

評論家として、大量のインプットとアウトプットを続けてきた板坂さんのノウハウが実践的に紹介されている本です。

梅棹先生の「京大式カード」とは少し異なるカードシステムを行われていたことは興味深いです。


板坂 元 (著)
講談社

「知的生活-アウトプット編-」では、知的アウトプットの古典的な本が中心となりましたが、最近は以下のような本がたくさん出版されておりますので、手に取っみて下さい。


樺沢紫苑 (著)
サンクチュアリ出版

※アウトプットの作り方については、以下の記事も是非読んで下さい

【決定版】経営コンサルタントが作る資料作成手順・ポイントを徹底解説!

3.知的生活-時間の使い方編-

最後に、「知的生活」の中で、時間の使い方に関して参考になる本を紹介したいと思います。

知的生活の方法

山口周さんが名著として紹介された『知的生活の方法』も1976年出版の古い本です。

梅棹先生の本も大変古い本ですが、そういった古い本もすぐに入手したり電子書籍で読めたりするAmazonの存在は大変ありがたいです。

この『知的生活の方法』は上智大学教授等を歴任された渡部先生の若いころや留学されていたことろのことを含めて、どのような変遷をたどってご自身の理想の「知的生活」を探索してきたかの歴史が書かれています。

渡部先生もカードシステムの信奉者であり、その活用方法は大変参考になるので是非読んでみて下さい。


渡部 昇一 (著)
講談社

渡部先生が、本の中で紹介されているカードシステムを活用されている物語が書かれた小説です。


伊藤 整 (著)
新潮社

時間がない人が学び続けるための知的インプット術

伊藤忠商事に入社され、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得後、要職を任された三輪さんの知的生活の実践ノウハウです。

これまで、大学の先生が書かれた本が多かったのですが、伊藤忠商事に勤務される三輪さんが会社に勤めながらいかに工夫をして「知的生活」のための時間を作ってこられたかの実践が詳細に書かれている本です。

経営コンサルタントにかかわらず、会社勤めをする人にはとても参考になる本だと思います。


三輪 裕範 (著)
ディスカヴァー・トゥエンティワン

「超」整理法

出版当初は『「超」整理法』シリーズとして、一大ブームとなった本です。

『「超」整理法・時間編』が大変参考になります。

現在は、『「超」整理法3 タイムマネジメント (中公文庫) 』として読むことができます。

一橋大学教授等を歴任された野口先生が日々の研究や執筆活動を行う際に工夫されてきたノウハウを押し出しファイリングや超整理手帳として紹介された本のシリーズです。

実務的にすぐに活用できるように書かれており、シリーズのどの本を読んでも必ず参考になりますので、是非読んで下さい。


野口悠紀雄 (著)
中央公論新社

超整理手帳も長年ベストセーラーになっている手帳です。


野口悠紀雄 (著)
KADOKAWA

※時間術については、以下の記事も参考にして下さい

【保存版】コンサルタントとしての時間の創り方を大公開!

4.まとめ

今回は「経営コンサルの必読書厳選9選!【知的生活編】」ということで紹介させていただきました。

「知的生活」というとハードルが高そうですが、読書の仕方やメモの取り方、時間の使い方等、普段仕事をする際にもとても役に立つ内容が溢れていると思います。

今回は「知的生活」の古典等古い本も紹介させていただきましたが、考え方の本質は半世紀たった令和でも大変参考になると思っております。

新書も多く手ごろに読める本が多いので、是非読んで、チャレンジしてみて下さい。

ちょっと時代が違いすぎて自分は中々馴染めなかったのですが、以下に紹介する本は「知的生活」の古典中の古典です。