「経営コンサルタントが使うフレームワーク」について書いていきたいと思います。
・なんでフレームワークは必要なの?
・フレームワークを上手く使うには?
大きな本屋の店頭にも「経営コンサルタントが使うフレームワーク」みたいな題名の本がよく並んでますよね?
就活生やコンサルタント志望の方からも「フレームワークってどんなのがあるのですか?」とよく質問を受けます。
私たちコンサルタントもフレームワークって色々な言い方や使い方をしているので、少しグレーなところもあります。
具体的なフレームワークについてご紹介していく前にまず「フレームワークってなに?」についてご紹介していきたいと思います。
コンテンツ
1.フレームワークってなに?
フレームワークを簡単に日本語で表現すると「思考の枠組み」です。
ちょっとあいまいな表現かも知れませんが、物事の現象や原因・解決策などを検討する際に論理的にもれなく論点を整理するための道具と言えば良いでしょうか。
皆さんも聞いたこと・読んだことがあるかと思いますが、「3C」「4P」「Value Chain」「STP」等、色々あるかと思います。
発祥はポーターのようなハーバード大学の著名な教授が考えたものもありますし、「Mckinsey & Company」や「Boston Consulting」といった海外の経営コンサルティングファームで考案されたものが多いです。
2.なんでフレームワークは必要なの?
フレームワークを使う重要なポイントは、自分自身だけで考えても足りていない視点をカバーしてくれるところにあります。
クライアントからくる課題のテーマは毎回様々です。
いくら経営コンサルタントは優秀と言っても全てのお題に答えられる人は少ないです。
例えば、先ほど挙げた「3C」や「4P」は
・Customer(顧客)
・Competitor(競合)
・Company(自社)
・Price(価格)
・Product(製品)
・Promotion(プロモーション)
・Place(流通)
で、非常にシンプルなものです。
しかし、以下の場面等で重要な視点に漏れがないか等確認するのに極めて有効なツールになります。
・コンサルタントが現場でクライアントと検討したりする場面
・社内で仮説などを議論する場面
例えば、クライアントの会社(Company)や競合他社(Competitor)などについて議論が紛糾している時に、「そもそもカスタマー(Customer)ってクライアントの会社にどんな提供価値を求めているんだっけ?」など、そもそも議論の過程で見落としてしまっている重要な視点を補ってくれたりします。
フレームワークのほとんどは非常にシンプルで分かりやすいものです。
よって、大抵の場合は「こんなシンプルなものが役に立つの?」と思われる方も少なくないです。
しかし、フレームワークはシンプルだからこそ物事を捉えて、かつ考える上での有効な枠組みを提供してくれると思っています。
3.フレームワークを上手く使うには?
フレームワークはシンプルがゆえに、フレームワークを使う人の経験やスキル、ナレッジにより出てくる答えが大きく変わります。
また、フレームワークも万能ではなく、フレームワークが考案された際の文脈・シチュエーションにより「くせ」のようなものがあります。
例えば、フレームワークの性質には
・純粋に環境を分析する検討する
・チームやコンサルタントの意思を視える化して、論理を担保する
など他にも様々あります。
フレームワーク自体の持つ特性、いわゆる「くせ」自体をフレームワークを使うコンサルタント自身がきちんと理解した上で使わなければ、期待する答えは出てきません。
よって、環境を分析するようなフレームワークを意志を整理しようとするような場面に利用すれば、良い結果が得られないことは明らかです。
その都度、状況に適したフレームワークを使用することが重要です。
4.まとめ
経営コンサルタントを目指す人は、色々なフレームワークに興味を持っていると思います。
私たち経営コンサルタントが現場で使用しているフレームワークを少しずつご紹介していきたいと思いますが、だからと言って全てのフレームワークを暗記しておく必要はありません。
「そういえばこういうフレームワークがあったな・・・。」くらいに覚えてもらえれば良いと思います。
実際に使う時になって、より詳細に調べて実践的に使ってもらえればと思います。
このブログでは、フレームワークのバックグラウンドや概要及びなるべく実践的な事例を伝えていきたいと思っています。
※ただ、私たち経営コンサルタントの現場でのアウトプットはなかなかそのまま共有できないのでご了承下さい